膝痛がある時の寝方
膝に痛みがある時はどんな寝方をすると痛みがない・痛みがでにくいのか解説していきます。
膝痛で悩まれている方は多く、病院への通院理由が膝痛という方は一千万人いると言われ、通院していないけど膝痛で悩まれている方は三千万人もいると言われています。
腰痛の次に整形外科に通院する理由で多いのが膝痛なのです。
膝痛に悩まされやすい人は
- 50代以降の女性
- 妊娠・出産の経験者
- 介護・保育の仕事をされている方
- 品出しやレジ工場などの立ち仕事をされてる方
- マラソンをしている方
- 急激な体重の増加・過度の肥満
膝痛は女性に多いと言われるのは妊娠・出産やホルモンの影響によって骨盤が緩みやすくなるからです。
骨盤の影響は膝痛に関係しているとも言えます。
膝痛で悩まれている方は、産後で子育てに忙しいママ、、工場やレジなどの立ち仕事や保育士や介護、そして品出しなど立ったり・座ったりを繰り返す仕事をしている人にも多くみられます。
膝は平地の歩行時で体重の3倍、ランニングでは10倍以上の負担がかかりますので、スポーツ(とくにランニング)をしている人にも多くみられます。
50代以降の女性に多いのも特徴的。
膝の痛みは歩行時・階段を上り下りの際、ランニング時、正座をした際など動作で痛みがでる場合と、何もしなくても痛みがでる場合があります。
安静にしていても痛みがでることもあるということです。
「寝ている時にも膝が痛くて」と悩まれている方も少なくありません。
夜に寝ている時に痛みがでて「眠れない」そんな方もいるのです。
膝が痛いときにどうやって寝れば良いのか?について書きました。
膝痛の方におすすめの寝方
膝痛で悩まれている方はある特徴があります。それは膝が伸びきらないということ。
いろいろな寝方はひとそれぞれあると思いますが、どんな寝方にもこのタオルを使うことで膝痛を予防することができます。
仰向けの方
仰向けになって膝が伸びきらないと膝下が浮いた状態になるので、仰向けで寝ると膝に痛みがでてしまいます。そんなことを回避する方法があるのです。
丸めたタオルを膝の下にいれるのです。膝が少し曲がった状態になり痛みにくくなります。
ただ、膝に痛みがある人に「仰向け」で寝ることはおすすめしません。
腰が痛くても仰向けで寝ると痛みがでやすいでわかるように、負担がかかる寝方なんです。人によっては「仰向けで寝ないと眠れない」という場合は、紹介したタオルなどを膝下にいれて寝るようにしてください。
横向きの方
横向きに寝る場合は、太ももにタオルを挟んで寝ます。膝に関係する筋肉が緩まった状態で寝ることができるので痛みにくい状態になります。
うつ伏せの方
うつ伏せにで寝る場合は、足首の下にタオルを入れて寝ます。うつ伏せでも膝を軽度屈曲になるので痛みがでにくくなります。
膝を少し曲げると痛みにくい理由
なぜ膝が伸びきらないのか?伸ばすと痛みがでるのか?
膝が伸びきらない原因があるのですが、意外に思われるかもしれませんが「お腹」が関係します。
腸腰筋というお腹の筋肉が硬くなってしまっているのです。
このようなケースの方は仰向けになった際に
- 膝が伸びないので膝裏が浮いてしまう
- 腰に痛みを感じる
というような症状がでてしまうのです。
このお腹の筋肉(腸腰筋)を緩めていくことで膝も伸ばしやすくなります。
けっこう多く勘違いされている方が多いのですが「変形しているから膝が伸びない」という認識をされていること。
「変形してから」とケースもありますが、上記のようなことが原因で膝が伸びないという事もあるのです。
膝が伸びきらない、伸ばすと痛いという状態で日常生活をしていると膝に負担がかかるので痛みがでやすくなります。
膝が伸びないと「筋力が落ちたのかなぁ?」ということを考えがちですが、そんな事はありません。筋力を落ちて曲げ伸ばしができなければ歩行も困難になるはずです。
このような事からでもわかると思いますが膝に痛みがあるからと膝の治療をしても良くならないのということがはっきりと言えるのです。
寝る際の注意点
睡眠時に大事なことは寝返りをうつことです。おすすめの寝方を書いていますが、寝返りは自然にうつものですし、寝返りをした方が体には良いです。
よく患者さんから聞かれるのですが「どうやって寝れば良いですか?」と質問されるのですが、寝相は自分でコントロールできませんから、考えなくて大丈夫ですよ。
今回紹介しているのは「寝はじめ」のこと。痛みがあって寝れないと困るのでタオルを使うと寝やすいということ。
あとは寝返りをうったりで、きっとどこかにタオルは行ってしまうと思います(笑)
また、サポーターをつけて寝る方もいますが寝る際はつけないで寝てください。サポーターは動く際に使うもので安静時には使わないようにしましょう。一日中つけているとサポーターに依存してしまい治りを妨げてしまいます。
膝痛の種類・原因や治療方法について詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください!!